自由に生きるために投資の話をしよう!
written by Tametomo Itsuki

【IBM】インターナショナル・ビジネス・マシーンズは米国有数のIT企業。永遠の不発弾と揶揄されながらも連続増配を維持。

もくじ

  1. 概要
  2. 株価、配当率とPERの推移
  3. 過去の実績推移
  4. 過去のリターン
  5. 所感

概要

インターナショナル・ビジネス・マシーンズは米国有数のIT企業です。

ソフトウェア事業、コンサル事業、人工知能(Watson:ワトソン)などの事業を手がけています。

事業内容ではアマゾンやマイクロソフトなどが競合になっており、厳しいビジネス環境であることが分かります。

高配当連続増配銘柄でインカムゲイン投資家には人気のある銘柄です。

かつてバフェット銘柄として有名でしたが、2018年に完全撤退しています。

なかなか成果がでないことから『永遠の不発弾』などと揶揄されたりしています。

株主還元には積極的で増配や自社株買いを毎年実施しています。

株価、配当率とPERの推移

株価の推移

株価は2012年をトップとして右肩下がりです。

これは後述する業績の悪化が原因と思われます。

2000年、2008年の高値まで株価が下落しています。

配当率とPERの推移

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・平均配当率 : 3.7%
・平均PER : 13.3倍

平均配当率や平均PERを下回る水準が相対的に割安と言えそうです。

PERは10倍~20倍をレンジで推移しています

株価が下落しているにも関わらずPERが変わらないということは、EPSも減少しているということです。

長期的なリターンが投資家の期待と利益成長とのギャップによって生まれることを考えれば、投資家の期待は低い方が良いですが、この水準は『適正』に見えます。

一方で配当率は上昇傾向です。

後述するようにIBMは連続増配銘柄であり、DPS(1株当たりの配当額)は年々上昇しています。

反対に株価は下落しているので配当率が上昇しています。

また、連続増配銘柄は株価が変わらなくても長期間保有し配当額が上がることでYoC(Yield on Cost:買値に対する配当率)が自然と上昇していくのが魅力です。

ちなみに管理人のIBMのYoCは5.0%です。


過去の実績推移

以下は過去10年間におけるIBMの業績をMORNINGSTARのデータを元に作成しています。

売上高の推移

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売上高は2012年から年々減少していますが2015年以降は減少が小さくなっています。

ここから持ち直すかどうか、注目です。

営業利益、純利益、営業利益率の推移

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営業利益、純利益も売上高の減少と共に減少しています。

営業利益率の減少が気になるところです。

利益と共に利益率が減少しているということは販管費のうち固定費的な性格の費用を削れていない懸念があります。

業績不振が長期に渡ると徐々に体力を削られていきます。

EPS、DPS、配当性向の推移

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EPS(1株あたりの利益)は2017年から回復傾向にあるようにも見えます。

DPS(1株あたりの配当)は一貫して上昇しています。

業績が悪化していても配当を維持していることは好感できます。

10年前は20%程度だった配当性向が近年で100%に近づく場面もあることから、売上や利益が回復しないことには長期的な増配は難しいかもしれません。

発行済み株式数の推移

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自社株買いは一貫して実施されています。

企業が自社株買いを実施すると1株当たりの価値を相対的に上げることができるので、今後も自社株買いは盛んに行ってほしいところですので、ここも好感します。

キャッシュフローの推移

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営業キャッシュフローは減少しているものの、フリーキャッシュフローは潤沢です。

設備投資が少しずつ減少しているように見えるのはビジネスモデルの変革故であると予想しています。

過去のリターン

続いて、過去のリターンについて確認していきます。

以下のリンクはPortfolio Visualizerにて【IBM】インターナショナル・ビジネス・マシーンズとS&P500のETFであるSPYと1~4の条件で比較したものです。

『IBM vs SPY』 BackTest result

  1. 2000年から2020年までのIBMとSYPを
  2. 初期投資10,000ドルで
  3. 配当再投資した場合のリターン

2012年以降にリターンが悪化しています。

配当再投資で何とか保っているイメージです。

ここ数年は全く良いことがないイメージです。

ただし、数年間のリターンが低い→将来に渡ってリターンが悪いとも限りません。

この時期に投資をしておくことが正解になる可能性もあることから、僕はポートフォリオの一部をIBMに投資しています。


所感

IBMは近年業績が悪化しており、業績の回復が望まれる銘柄です。

連続増配銘柄であり配当額が上がっている一方で、株価が下落しているので配当率は魅力的な水準にあります。

ただし、業績が回復しないことには配当を支払い続けるのが難しい水準でもあります。

こういった銘柄は投資判断が非常に難しいです。

しかしながら将来のことは分からないことから割安であると感じるのであれば投資をするのはアリだと思います。

管理人も高配当・連続増配ということでポートフォリオの5%を超えない範囲で投資をしています。



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Written by Tametomo Itsuki.

管理人


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